Mistは製品設計時から大規模多拠点での利用ケースを想定した製品づくりをしており、非常に柔軟でミスの少ない設定が可能になっています。そのうちの機能の一つであるサイト変数(Site Variables)は、ネットワーク管理をもっと便利にするための機能です。これを使うことで、各サイトやデバイスに合わせた設定を簡単に管理できます。
具体的には、以下のようなことができます:
- カスタマイズ: 各サイトに特有の設定ができるので、例えばSSIDの名前やIPアドレスの設定を同一テンプレートでサイトごとに変えることができます。
- 自動化: Site Variablesを使うと、設定を自動で更新できるので、手動での設定ミスを減らすことができます。これで、管理がもっと楽になります。
- 一貫性: 複数のサイトを持っている場合でも、Site Variablesを使うことで、全体の設定を統一感のあるものに保つことができます。これにより、運用がスムーズになります。
- トラブルシューティング: 問題が起きたときに、特定のサイトの設定をすぐに確認できるので、トラブルシューティングがしやすくなります。
無線編
本日は初めてサイト変数を使う方向けに簡単なデモを行ってみたいと思います。シナリオとしては、サイトごとに異なるSSID名を設定するというものです。
1. サイトにサイト変数の設定を入力。
今回はハッピー支店とラッキー支店という2つの拠点を想定しています。
ハッピー支店のサイト設定のSite variablesの欄に以下のように入力します。
変数(Variables)には波括弧2つで任意の文字列を囲ったものを使用します。今回は{{ssid}}にしました。
Valuesにはそのサイトで適用したい値または文字列を入力します。今回はluckyと入力しました。
同様にハッピー支店にも同じ変数の{{ssid}}, Valuesにはhappyと入力します。
2.WLAN templateの設定
次にWLAN templateでSSIDの設定を行います。
SSID名の欄にMist_{{ssid}} と入力しました。
WLAN templateの適用先を全Orgに設定しました。これでWLAN templateの設定はOKです。
3. APをサイトにアサイン
2台のAPを用意し、それぞれハッピー支店とラッキー支店にアサインしました。
↓
4. それぞれのサイトで吹いているSSIDを確認
それぞれのサイトのWLANを確認します。すると!
ご覧のように同じテンプレートを引用しているにもかかわらず、異なるSSID名をブロードキャストしていることがわかります。
有線編
このようにとても便利なサイト変数ですが、Wired Assuranceを利用したスイッチの設定や、WAN assuranceを利用したSD-WANの設定管理時にも大きな効果を発揮します。
今回はカメラ用のVLANを設定する想定で、cameranetという変数を追加し、値を10としました。
スイッチ管理のテンプレートでEdit networkを選択し、VLAN IDおよびIPアドレスの3オクテット目に先ほど定義した{{cameranet}}を記入します。
ご覧いただけますように、サイト変数が使える項目は下に{{siteVar}}と記入例が書かれている親切設計です。
このネットワークを設定したポートプロファイルを作成し、任意のポートに設定してみると。。
以下のように無事ポートにVLAN10が設定されました。
VLANごとのインタフェースの設定も簡単になりました。
まとめ
以上が非常に簡単なサイト変数の使い方です。文字列や数値を柔軟に使用することができ、IPアドレスやVLAN ID等に適用可能です。
冒頭にご紹介したように自動化によりミスを少なくすることができ、かつトラブルシューティング、設定変更などの運用が非常に簡単になります。非常に便利な機能なので是非お使いください。